今日は、「アジアンバンク ASIAN BANK 合同会社 PPS」を取り上げます。
こんにちは、keenです。
「ASIAN BANK & CAPITAL TRUST」という謎の『オフショア信託銀行』があります。
通称「アジアンバンク」。
時々この手のサービス(MLM)を見かけますが、高金利を謳って口座開設&送金させた後、突然姿を消す可能性が高いです。
このご時世うまい話はありません。
巧妙な手口に騙されて安易に関わることのないよう気を付けましょう。
では、まとめていきます。
特定商取引法に基づく表記
運営会社 | 不明 |
運営責任者 | 不明 |
所在地 | 不明 |
電話番号 | 不明 |
メールアドレス | 不明 |
販売URL | 不明 |
ASIAN BANK (アジアンバンク) 概要
コンテンツ
アジア在住の個人向けに特化したオフショア銀行(居住者以外の預金・運用を目的とした銀行)を日本にいながらオンラインで口座開設が可能というもの。

オフショア銀行は、オフショア地域(租税回避地)と呼ばれる税制上の優遇を受ける事のできる金融特別区内の銀行のことです。
・オンラインで海外口座開設
・定期預金は預金高金利最大8%
・デビットカードで世界中のATMから出金・支払決済
・SWIFT送金で世界中の銀行から資金移転(現在申請・認可待ち)
・Bitcoinなどの暗号資産も口座に直接送金
・ハワイに顧客専用プライベートサロンを開設
・CRS(共通報告基準)不参加

金利8%は怪しいな。

SWIFT認可待ちとなっていますが永遠に許可が下りない可能性もあります。

CRSは各国の税務当局間で口座情報を年1回自動的に交換する協定です。納税者の所得を正確に把握するためにできた仕組みですね。

アメリカはCRSに参加していませんが脱税行為の処罰は厳しく独自の仕組みがあります。
セールスコピー
日本人が海外銀行を活用して資産保全を行う目的としては最適の銀行
一般の銀行のように融資を行なっていないため融資金が回収不可能になって経営困難に陥るリスクがない
オーナーが日本人のため
日本語対応の顧客サポートセンターあり
安心してご利用いただけます
会社が怪しい
法廷信託≠銀行
そもそも「銀行ではない」という情報を掴んでしまいました。
会社のタイプが「法廷信託」となっています。
法廷信託は、個人でも簡単に設立できる任意の信託組合です。
当然、金融庁の銀行一覧にもありません。
ということは、ホームページで堂々と謳っているような
「デビットカードで世界中のATMから出金・支払決済」
「SWIFT送金で世界中の銀行から資金移転」
「Bitcoinなどの暗号資産も口座に直接送金」
なんて最初からできないのです。
オフショア地域じゃない
オフショア銀行は、オフショア地域(租税回避地)と呼ばれる税制上の優遇を受ける事のできる金融特別区内の銀行であるとお伝えしました。
驚くべきことに、アジアンバンクの管轄地区である「コロンビア特別区」はオフショア地域ではありませんでした。
ここまで来るともう呆れます。
レンタルオフィス
さらに、なんと会社所在地がオランダのレンタルオフィスであることが判明しました。
会社登記されている所在地は、オランダの「SCHENKKADE 50, The Hague, 2595 AR, NLD」のようです。
銀行を名乗っているのにレンタルオフィスとはこの時点で信用ゼロです。
本社はオランダにあって、銀行はアメリカにあるということになります。
オランダをタックスヘイブンの中継地としたいなら本社情報は利用者にとっては是が非でも隠してほしいところです。
しかし、バレバレになってしまっています。
もはや何がしたいのかよくわかりません。
アフィリエイター募集
ホームページでアフィリエイターを募集しているようです。
どうりでステマサイトが多いのも納得です。
自分のサイト経由で口座を開設させると報酬が入る仕組みなので、あの手この手で口座登録を促してきます。
報酬の出所ですが、アジアンバンクが利用者から手数料を取っているのでその一部がアフィリエイターの報酬になっています。
こういったMLMの手法では、長期間運営できている会社を見たことがないのである日突然会社ごと消えることも珍しくありません。
暗号資産を直接口座に送金できる?
アジアンバンクのホームページでは。「取引所を経由することなく直接送金が可能」と謳っています。
取引所を経由しない「暗号資産銀行」はまだこの世に存在しません。
2021年にアメリカで世界初の暗号資産銀行ができる予定だとニュースでやっていましたが、それよりも早く日本のアジアンバンクができたということになります。
アジアンバンクのニュースは見たことがないのでどうも怪しいです。
実際は取引所を経由していると思います。
ハワイのプライベートサロンとは
ホームページで「ハワイに開設予定の顧客専用プライベートサロンに直接預金しに行ける」とあります。
海外旅行をしたことがある人は分かると思いますが、100万円以上の現金を海外に持っていきたい場合は税関に申告が必要です。
脱税自体もそうですし、申告の義務を無視してこっそり持っていくのも犯罪です。
二重に犯罪を犯すことになります。
それを巧みな謳い文句で暗に勧めているとんでもない会社ということです。
ASIAN BANK(アジアンバンク) 口コミ
アジアンバンクのアメリカ版ホームページから、”CEOの名前は?”と英語で質問をしましたが、返答無しです。二通出しましたが全くナシの礫。
社長の名前、役員の名前がない(自称)銀行の公式ホームページって、あり得ないですね。手を抜きすぎ。ままごとみたい。
信託財産証明口座は国内になければいけません。彼らはそれを有していません。
アメリカの銀行でもなく、ラオスの銀行ですし。。そのラオスの銀行も怪しさ満点ですが。最初に入金したUSDTはどこにいったのか?? なぜ、そのUSDTを使えないのか?既に使い込まれており、無いからではないでしょうか。
引用;https://sa-gi.net/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF/
ASIAN BANK(アジアンバンク) まとめ
ASIAN BANK & CAPITAL TRUST(アジアンバンク) 合同会社 PPSはおすすめできません。
理由をまとめます。
・高金利を謳って情報弱者に口座開設&送金させた後、突然姿を消す可能性が高い
・そもそも銀行ではない(金融庁の銀行一覧にもない)、「世界中のATMから出金」「暗号資産の直接送金」は永遠にできない
・管轄地区のコロンビア特別区はオフショア地域ではない、銀行自体に意味はない
・銀行を名乗っているのにレンタルオフィス、この時点で信用ゼロ。
・ホームページでアフィリエイターを募集し、ステマサイトを量産。
・「アジアンバンクは取引所を経由しない世界初の暗号資産銀行」だと謳っているがそんなニュースはどこにもない。
・「ハワイのプライベートサロンに直接預金しに行ける」と謳っているが、脱税(犯罪)を暗に勧めているとんでもない会社。
・社長(CEO)や役員の名前すら掲載していない。一般企業でもあり得ないこと。
・実際はアメリカの銀行ではなくラオスの銀行。ラオスの銀行は怪しいところも多い。
・年間の権利収入を計算すると結果赤字になることがわかる。配当自体ない可能性が高い。始めから損をしていることに気づいていない人が多い。
おわりに
口座もできないしデビットカードも永遠に届きません。
そのうち適当に理由をつけて会社ごと姿をくらますか、同じようなことをのらりくらりと繰り返していくのだと思います。
このご時世うまい話はありません。
被害に遭って弁護士(司法書士)に相談しても費用が高くつきます。
巧妙な手口に騙されて安易に関わることのないよう気を付けましょう。
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